花粉症は、春になると多くの人々が悩まされるアレルギー疾患です。今年2024年は、暖冬に加え季節外れの暖かさが影響し、飛散開始は例年より早くなった所が多いという情報も。花粉症などのアレルギーは、鼻水、くしゃみ、かゆみなどの症状が現れ、ひどい時は私たちの生活の質までも低下させることがあります。女性の場合は、花粉症の症状は特に生理周期や更年期による影響があることが知られています。
ここでは、”女性のホルモンバランスと花粉症の関連性について” そして、若い年齢の方から更年期の方まで、どのようにホルモンがアレルギー反応に影響を与えるのか、そして対策と予防方法についてお話したいと思います。
1.生理前後のホルモンバランスと花粉症
生理周期は女性ホルモンのバランスが大きく変動するため、花粉症の症状に影響を与えることがあります。生理の時、女性ホルモンの2つのうちの1つのプロゲステロンという女性ホルモンが増加し、免疫反応に影響を与え、アレルギー反応を調節します。結果このホルモンの増加により、花粉症の症状が悪化することがあります。もう少し分かりやすくお話すると、生理前、の体調不良いわゆる“PMS”を訴える女性は多くいます。これはこの女性ホルモン(プロゲステロン)の急激な変動のせいです。自律神経を乱して胃痛、頭痛、イライラなどの不調を引き起こしたり、更に体内の水分排泄がうまくいかなくなり、むくみやすくなる人も沢山います。なので、生理前はホルモンの”アンバランス”のせいで花粉症の症状の悪化を含め、体調不良になることがあります。
2.アレルギーと女性ホルモンの密接な関連性(更年期)
次はもう1つのエストロゲンという女性ホルモンについてです。エストロゲンは、免疫系に影響を及ぼします。更年期はこのエストロゲンが減少するため体調や精神状態に不調を感じやすくなるだけでなく、その結果、アレルギーに対する防御力が低下し、肌や粘膜の状態が悪化するため、花粉によるアレルギー反応が強く出てしまったり、突然発症することがあります。
3.花粉症の予防方法
寝室の環境を整えることが大切です。
空気清浄機と加湿器を活用しましょう。そして丁寧な掃除を心がけましょう。
外出時の対策 : 帽子をかぶり、マスクを着用して花粉を寄せ付けないようにしましょう。
花粉対策のフェイスケアも意識して、外出中も快適な肌をキープしましょう。
4.対策と生活習慣の改善
やはり、規則正しい生活習慣をおくることが、日頃の免疫力を高めることにとって大事です。
そしてハーブティ(ミント、カモミール、ルイボス等)を飲んでリラックスしたり、発酵食品を取り入れた食事で免疫力を高めておくことも大切です。
他にお勧めの対策は以下になります。
- 定期的な運動
屋外でのウォーキングなど、花粉症の季節でも時間帯等に配慮してできる軽い運動を取り入れることも大事です(ビタミンDを浴びることと自然の中でのストレス解消が見込まれるから)
- 室内の清潔を保つ:
こまめな掃除や換気、こまめな洗濯などで室内の清潔を保ち、花粉の侵入を抑えましょう。
- 十分な睡眠を確保する:
毎晩適切な時間を確保して質の良い睡眠をとりましょう。
- 漢方を飲む
症状がある場合は我慢せず抗アレルギー薬を飲むことを推奨される場合もありますが、それでは根本的な解決になりません。その点、信頼できる漢方薬の服用は根本治療であり、体質改善になります。エル・クレアでもこの辛いアレルギー症状を軽減し、体質改善ができる漢方をご用意しています。
最後に、女性の身体は、月経周期や妊娠、更年期などでホルモンバランスが大きく変動し、そのことによりアレルギー反応が悪化するということをお伝えしました。
しかし、個人差もあるため、ホルモンの変動だけが花粉症の原因とは一概には言えません。そのため、個々の症状や体調に合わせて適切な対策を取ることが重要です。
アレルギー反応に対する対策においては、医師の助言を仰ぐことも大切です。
女性が快適な季節を迎えるためには、自身の体調を理解し、我慢せず適切なケアを心がけることが大事です。
どうぞみなさん、ステキな春をお迎え下さい。