白湯は、水を一度沸騰させてから、飲みやすい温度(約40〜50℃)まで冷ましたお湯のことです。体に良い効果があると言われており、健康や美容に対する意識の高い女性たちから注目されています。最近ではコンビニでも白湯のペットボトルが売られるようになり、注目度が伺えます。

その白湯の効果についてお話したいと思います。ただ単に水を温め冷ましたものがそんなに効果があるのかと不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。実は白湯を飲む健康法の歴史は古く、女性が白湯を飲むことにはいくつかのメリットがありますので、今回は白湯の効果を詳しく説明したいと思います。

 

白湯の効果①

【基礎代謝が上がる】

白湯を飲むことで、体内の温度が上昇し、基礎代謝が活性化します。食道や胃、腸などの内臓が温められ、全身を巡る血の流れが良くなります。基礎代謝が上がると脂肪燃焼の効果が高まり、免疫力も向上します。女性にとって、良好な代謝は体重管理やエネルギー維持に役立ち、冷え性の緩和も期待できます。

 

白湯の効果②

【デトックス効果がある】

白湯を摂ることで内臓の働きが活発になり、利尿作用や腸の蠕動運動が促されデトックス効果が期待できます。白湯には体内の老廃物(汗や尿、便など)を排出する助けとなるとされるデトックス効果があります。適切な水分補給は女性の体内の毒素を排出し、、肌荒れや便秘の改善、髪の健康を促進することに繋がります。

 

白湯の効果③

【内臓の機能回復】

冷えた内臓は機能が低下します。白湯を摂ることで内臓の機能を回復させ、消化不良や胃もたれを防ぐことができます。白湯は消化を促進する効果があります。特に食事前に飲むことで、女性の消化器官の働きを活発化させ、食事の消化吸収をサポートします。

 

次は大事な白湯の作り方と飲み方です。

【作り方】

やかんで作る: やかんに水を入れて火にかけ、沸騰させます。約50度になるまで冷まします。

レンジで作る: マグカップに適量の水を入れて電子レンジで加熱します。

※わざわざ温度計で温度を測る必要はありません。飲んでみて、少しぬるいながらも温かいと感じる程度で大丈夫です。電気ポットのお湯でもOKです。

その白湯の元となる水は、水道水でもミネラルウォーターでも大丈夫です。浄水器の付いていない水道水の場合は、5分ほど沸騰させ、冷ましましょう。カルキ臭が抜けて飲みやすくなります。

 

【飲み方】

少しずつ時間をかけて飲む。

1日の目安は800mlまで。飲むタイミングはお好みで。

以下を参考にしてみてください。

• 起床後: 起床後すぐに白湯を飲むことで、体の水分補給を促進し、消化器官の活性化を助けることができます。10分～20分ぐらいかけて、ゆっくり飲むのがポイント。また、胃腸の働きを刺激し、便通を改善する効果も期待できます。

• 食事前: 食事の30分〜1時間前に白湯を飲むことで、消化を助けることができます。食前に白湯を飲むことで、胃酸の分泌を促進し、食事の消化吸収をスムーズにする効果があります。

• 運動前: 運動前に白湯を飲むことで、体温を上昇させ、代謝を活性化させる効果が期待できます。また、運動中に失われる水分を補給するためにも、運動前に白湯を飲むことが良いでしょう。

• 就寝前: 夜は睡眠に入る30分前にしましょう。就寝前に白湯を飲むことで、体の水分補給を行い、睡眠中に脱水を防ぐことができます。また、リラックス効果もあｒので、スムーズに眠りにつくことができ、質の良い睡眠を促進する助けにもなります。

• 風呂上り: 風呂上りに白湯を飲むことで、体の水分補給を行い、疲労回復やリラックス効果を高めることができます。また、体温調節を助ける効果もあります。

美味しく白湯を飲むためのアレンジ法もあります。

生姜、レモン、はちみつ、ミント、オリーブオイル、塩などを加えてアレンジしてみてください。それぞれの効能がプラスされ、更なる効果が期待できるでしょう。

 

最後に、実は白湯を飲む健康法の歴史は非常に古く、数千年前から存在していると考えられています。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、白湯が健康に良いとされていて、インドの女性たちは古来から白湯を飲み健康維持を意識してきました。中国や台湾でも冷たい水を避け、暖かい白湯を飲むことで健康を維持する習慣があります。

こんなに歴史の長い白湯、それは身体だけではなく、もしかすると心のリラックス効果もあるからかもしれません。飲み始めは味っ気のなさに飽きてくるかもしれませんが、そのお白湯の味のない温かさが心地良く、そしてほっとするかも知れません。皆さんもお白湯生活を始めて、心身ともに軽い心地よさを体験してみてください。